小規模マンションの管理手法
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ここでは、小規模マンションを、仮に「総戸数は70戸未満」「理事会役員は5~6名以下」「現場スタッフは清掃員1名か、清掃を兼務する管理員1名」のマンションと定義して、管理組合の運営手法や過去の成功/失敗事例などを書きます。
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前々回の記事

『小規模マンションの管理組合と「80%、10%、5%、そして1%」』


で、 例えば、総戸数50戸の小規模マンションにおいて、
1%:問題意識を持ち、主導的に動く人 → 1人
5%:問題意識があり、支えてくれる人 → 2~3人
10%:問題意識があり、協力してくれる人 → 5人
80%:総会で協力的な意思表示をしてくれる人 → 40人


総戸数25戸の小規模マンションでは、
1%:問題意識を持ち、主導的に動く人 → 0~1人
5%:問題意識があり、支えてくれる人 → 1~2人
10%:問題意識があり、協力してくれる人 → 2~3人
80%:総会で協力的な意思表示をしてくれる人 → 20人

と書きました。


そして前回の記事

マンション管理組合で主導的に動く1%の区分所有者は「理事長=あなた」

では、1%:問題意識を持ち、主導的に動く人、つまりこのブログを見てしまった『理事長=あなた』が言い出しっぺとしてアクションを起こしましょう、
  • 問題意識をもっているのは、決してあなた一人じゃない
  • あなたが最初にやるべきことは、『マンション仲間集め』
  • あなたが動けば、理解者が必ず現れる
  • 『一人ぼっち』ではマンション管理を良くすることは困難
  • 理解者づくりのために、あなた(理事長)に集中する負担やあなたが把握する情報を区分所有者へ端的に伝えられるか
こんなことをお話しました。



理事長は基本的に「当面は何でも屋」と割りきろう

上述の、

5%:問題意識があり、支えてくれる人
10%:問題意識があり、協力してくれる人

は、どのマンションにも必ずいます。
理事仲間にいることもありますし、一般の組合員(区分所有者)にもいます。


あなたが彼らに声をかけて、何名かが「支えてくれ」「協力してくれ」ることを約束してくれたとします。


でも、そこで仲間に仕事を「振りすぎ」てはいけません。
仲間に「頼りすぎ」てもいけません。

・区分所有者向けの広報を発行したいので、原案を作って欲しい
・(業者の比較をしたい場合)候補となる業者を2,3選定して欲しい
・説明会の司会進行をして欲しい

といった『頭を使う』仕事も、

・業者との打ち合わせに一緒に立ち会って欲しい
・住民説明会の会場の予約をして欲しい
・資料の印刷とホチキス止めをお願いしたい
・資料の全戸のポストへ投函して欲しい

といった『体を動かす』仕事も、積極的に協力を申し出てくれない限り「言い出しっぺ」のあなたが率先して行ったほうが良いです。


マンション管理の諸問題に意識を持ったあなた(理事長)と、他の区分所有者とでは、意識の差や知識量に大きな開きがあることは、前回記事で書きましたが、仲間ができた!と安堵したあなたは、仲間についつい仕事を振ってしまいます。当然やってくれるだろう、と。


これは、意識を持ち始めた区分所有者に『面倒だ』『時間が取られる』と、離れていく原因になってゆきます。


「支えてくれ」「協力してくれ」る区分所有者ですが、まずは『ただいてくれて、同じ方向を向いてくれる』だけでも『十分な支え・協力』であり、ありがたいと思うことです。



まずはあなたが積極的に動き、何でも屋になりましょう。
そんなあなたを見れば、他の区分所有者も少しずつ協力する意識を持ってくれるようになります。
基本的に、人は人を助けたくなる生き物ですから。


そうやって、少しずつあなたの『頭を使う』『体を動かす』仕事を助けれくれる人が一人、二人と現れるまでは、自分一人で汗をかきましょう。


理事長は基本的に「当面は何でも屋」なんです。そう割りきりましょう。



「理事長は何でも屋」でも情報は『こまめに』『わかりやすく』共有して

言い出しっぺのあなたが率先して何でもこなすことが大切ですが、そうやって手に入れた情報や進捗は、こまめに仲間の区分所有者と共有しましょう。

半月に1回でも、月1回程度でも十分です、シェアしましょう。
最近はメールやLINE・FacebookメッセンジャーなどのSNSアプリもあって手軽で便利ですよね。

ここでも、前回記事で書いたように、伝える情報をなるべくわかりやすく、専門用語を使わないように心がけてください。

用語の意味がわからずについてこれなくなる区分所有者にとっては、新規の情報が届くことが重荷になってしまいます。



スピードを殺してでも他の区分所有者に合わせて

これも大切です。仲間になった区分所有者と言い出しっぺのあなたとでは、情報の差だけでなくスピード感にも大きな差があります。

あなたにとっての普通が、他の区分所有者にとっては『性急すぎる』なんてことも結構あります。

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小規模マンションでは、数少ない理解者、支援者、協力者は、その存在そのものがありがたいです。
賛成を得られているだけで精神的な励みになりますし、なにより最後に総会で決議を取る必要が有る場合、貴重な賛成票にもなります。



あれやって欲しい、これやって欲しい、ではなく、『仲間がいるだけで丸儲け』『自分で全部の作業をやったるぜ』『良い経験が積めるからラッキー』くらいの気持ちで行くと、小規模マンションの管理カイゼンは上手く行きますよ。


※くれぐれも『私が一人で頑張っている感』を決して出さないことです。
思わないことです。
そういう思いは『なんで周囲は動いてくれないんだ』という不満となって、周囲の区分所有者に必ず伝わり、益々協力が得られなくなりますので気をつけて。



※管理会社の変更を合意形成からお悩みでしたら、当社がどの時点から相談に乗らせていただきます!


深山 州(みやま しゅう)
(㈱クローバーコミュニティ:共同代表)

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